この記事では、少額から日本の個別株投資をしたい、やってみたけど続かなかったという方に向けて、私の始め方と続け方、そして続けるための”こつ”をお伝えします。
私の周りでも単元未満株をやったことがあるけどやめてしまったという話をちらほら聞きます。
私は、単元未満株投資が日本の個別株投資の勝ちパターンの一つだと思っているので、こういう話を聞くたびにもったいないと思います。

積立投資のように自動購入ではないので、続けるハードルが高いみたいですね。
私自身はひとかぶ(単元未満株)投資を始めて今年で5年目になり、ゆるゆると配当を拡大させるのを目的にコツコツと高配当株への投資を継続中です。
2024年3月に節約と株式投資のおかげで40代でサイドFIREを達成しました。

ざっと今までの私の株式投資歴を振り返るとこのようになります。
- 2017年からiDeCoで積立投資を始める
- 2018年からつみたてNISAで積立投資を始める
- 2020年3月の大暴落時に単元株(100株単位)で初めて日本の個別株を購入
- 2020年後半頃から米国の高配当株ETFを買い始める
- 2021年1月から日本株を単元未満株で買い始める
- 単元未満株中心で日本の個別株購入を継続中
私は、今までしてきた投資の中で日本の単元未満株投資が最も得意です。
実際に、持ち株の比率は日本の個別株が最も多く、配当のほとんどを日本の個別株から得ています。
こう書くと順調そうに見えますが、いろいろな失敗を経験しながら今にいたっています。
単元株(100株単位)での投資に行き詰まったこともあります。
そのことについても書いてますのでよかったら最後までお読みいただければ幸いです。
ひとかぶ(単元未満株)投資とは?
株式投資が初めての方もそうでない方も、単元未満株投資についてよく知らないという方は多いのではないかと思います。

まだマイナーな存在かと、、、
単元未満株投資とは、日本の株式市場で1株~99株の間で株を売買することです。
通常、日本株を購入する際、100株(1単元)での売買になりますが、証券会社によっては1株から取引できるところがあります。
単元未満株投資に対応する証券会社は徐々に増えており、証券会社によって”S株”、”かぶミニ”、”ワン株”など様々な呼称がつけられています。

取引手数料が無料の証券会社もありますよ。
1株で購入すれば必要な資金は単元株の100分の1です。
単元未満株投資は、私のように投資資金が少ない個人投資家が少額で分散投資をするのにもってこい。
このブログでは、単元未満株を始め1株や1口といった少額で始められる投資をひとまとめに”ひとかぶ投資”と呼んでいます。

この記事では日本株にフォーカスしてます。
単元未満株投資にはSBI証券が最適だと思う3つの理由
ちなみに、日本の単元未満株投資をこれから始めたい方に使ってもらいたい証券会社はSBI証券です。
その理由は以下の3点です
- 取引手数料が完全無料
- 取扱銘柄数が多い
- 約定(やくじょう)タイミングが1日に3回ある

約定というのは株の売買が成立するタイミングのことです。
そもそも、単元未満株投資に対応している証券会社は少なく、対応していても何かと手数料がかかるところが多いです。
- 買うときは手数料無料でも売却時に手数料がかかる
- NISA枠内のみ手数料無料
など使い勝手がいまいちよくないんです。
単元未満株取引をしたい方にはSBI証券の口座開設をおすすめします。

私自身、単元未満株投資はほぼSBI証券です。
楽天証券でかぶミニ(単元未満株)投資をする場合の注意
私はSBI証券をメインで、楽天証券をサブで使っています。

単元未満株は、SBI証券では”S株”、楽天証券では”かぶミニ”と呼ばれています。
楽天証券はSBI証券よりひとかぶ投資できる銘柄が少ないのが最大の弱点です。
楽天証券で単元未満株取引ができる銘柄が拡大されていますが、私の持ち株のうち6銘柄がまだ入っていませんでした。
どの銘柄か分かるように別記事のポートフォリオには☆印をつけてあります。
それと、楽天証券では取引の仕方によっては手数料がかかるので注意が必要です。

SBI証券だと手数料は完全無料です。
楽天証券でかぶミニをする時は、
「寄付(よりつき)」に「成行(なりゆき)」で売買しましょう!
この方法だと手数料がかかりませんが、これ以外の方法(リアルタイムの指値など)だと手数料がかかってしまいます。
ちなみに、寄付とは株式市場が始まる時間のことで日本だと朝9:00です。
成行とは、株価を指定せずに注文する方法です。

楽天かぶミニは〜♪ 寄成(よりなり)〜♪
これを呪文のように覚えておいてください。
余計な手数料は敵です。
楽天証券でのかぶミニの取引方法は下記公式サイトにて、PC・スマホ・iSPEEDアプリそれぞれ解説がありますのでご参照ください。
私のひとかぶ(単元未満株)投資の始め方
私はひとかぶ投資を2021年1月から始めました。

コロナ禍のまっただ中でした。
最初は、購入したい銘柄を30銘柄くらいリストアップし、その銘柄を1株〜3株くらいの単位で少しずつ購入していきました。
実際に私が投資を始めた最初の3ヶ月(2021年1月〜3月)のデータを見てみると、
- 7銘柄(会社)を1株のみ保有
- 最も多く購入した銘柄で18株保有
- 合計で23銘柄を購入し、トータルでちょうど120株保有
という結果でした。
平均すると1ヶ月で40株くらい購入していることになります。
その当時の持ち株数によるセクター割合を示したグラフがこちらです。

かなりバランスが悪いですが総数が120株なので1株違いでバランスが変わるような状況です。
「セクターバランスは後々整えていけばいい」くらいの感覚で、30銘柄ぐらいからまず始めたという感じです。
余談ですが、その頃は「SBIネオモバイル証券」という単元未満株ユーザー向けの証券会社を使っていたのですが2024年1月にSBI証券に経営統合されています。
銘柄選びはどうするのがいいか?
最初は、YouTube動画など無料で銘柄情報を提供しているチャンネルを活用するのがいいと思います。
私自身もYouTubeで無料で提供されていた銘柄でひとかぶ投資を始めています。
今だったら、下記のYouTube チャンネルが無料で情報収集できておすすめで、私も視聴して銘柄分析の勉強をさせてもらっています。

銘柄の決算を自分で確認するときはIR BANKを活用しています。
銘柄選びで最低限確認するところは、
- 財務内容がよい
- 配当利回りが高い(3.75%以上欲しい)
- 減配しにくい
- 増配率が高い
といったところです。

YouTubeでよさそうな銘柄を探してみてくださいね。
このブログでも実際の自分のポートフォリオの公開や利回りと増配率が高い銘柄をピックアップしているので、参考にしていただければと思います。
ちなみに、私のポートフォリオは今ではかなり割高になってしまったものもあるので、そっくり真似しない方がいいと思います。
ひとかぶ投資だからコツコツと続けられた
ひとかぶ投資を始めた頃は高配当株だけでなくハイテク系銘柄なども買っていましたが、現在は高配当株だけにしました。

ここでは、私がコツコツと投資を続けられたポイントをお伝えします。
割安なタイミングを待つのが大切
冒頭に書きましたが、私が初めて個別株を買ったのは2020年3月の大暴落の時でした。
実は、つみたてNISAを始めた2018年頃から日本の個別株投資も始めようと思っていたのですが、当時は株価が割高だと言われていたので値下がりするのをず〜っと待っていました。

そんな時に大暴落がきたので、やっと株を購入したといういきさつです。
株価が高いときに買ってしまうと、その後株価が下落したときに含み損を抱えることになります。
これが結構ストレスで、株式投資が嫌になる原因にもなります。
実際、利回りが低い時に買ってしまうので投資効率も悪いですし。

“待つ力“を持つことが投資成績を上げるコツだと思っています。
水鳥が水辺で魚が寄ってくるのをじっと待ち、魚が寄ってきたらパクっと食べる、、、そんなイメージです。

私はYahoo!ファイナンスの利回りやチャートを見てじっと待ち、割安なタイミングを待ってパクっと買っています。
このような記事も書いていますので、よかったらご参照ください。
投資額は想定より控えめにしています

通常は月に1〜3銘柄くらい買うかどうか、という感じでコツコツ続けています。
私の買い方の特徴は、自分の想定より少なめに買うことだと思います。
自分で買おうと思った株数の3分の1か2分の1ぐらいにしておくことが多いです。
例えば、
「この銘柄は30株買おう。」
と思ったら、
実際に買うのは、10株か15株になるということが多いです。
今振り返ると、これぐらい投資額を控え目にしていたおかげで、大きな失敗を回避でき今まで続けてこられたのだと思っています。
株価急落時や暴落時に買うために準備するもの2選
株価の急落や暴落時には多めに買うようにしています。

株価急落は年1回、大暴落は10年に1回くらいの頻度で起きています。
今年4月初頭のトランプ大統領の相互関税による暴落時にもいつもより多めに買いました。
こうした株価が大きく下がるタイミングを逃さないように、
- 買いたい銘柄リスト(ウォッチリスト)
- 投資資金
を準備しておくことが大切です。
セクターバランスと簿価利回りをチェック
現在、投資するときに気をつけているポイントは、
- セクターバランス
- 簿価(ぼか)利回り

この2点です。
投資を始めた頃はあまり気にしてませんでしたが、途中から自作の高配当株ポートフォリオとして持ち株をバランスを見て管理するようにしました。
特に、安定した配当所得を得るためにディフェンシブセクターからの配当が50%以上になるよう気をつけています。
セクターも分散されていて簿価利回りもそこそこ良いと思えれば、まぁ順当かなという安心感と納得感が得られます。
こういうところも続けていく上で重要なポイントだと思っています。
簿価利回りと配当利回りは違うんです
ちなみに簿価利回りとは、購入したときの株価に対する配当利回りです。
例えば、
株価1,500円の銘柄の配当が40円の場合、配当利回りは2.7%ですが、
この株を1,000円の時に購入していれば、配当利回りは4.0%です。

この4.0%が簿価利回りです。
「配当管理」アプリが無料で便利
セクターバランスや簿価利回りは、配当管理という無料アプリで確認しています。
ちょっと広告がわずらわしいですが、無料なのでこれくらいは仕方ないかなという感じです。
こちらの記事からダウンロードできますので、よかったらご活用ください。
単元株(100株)投資が続けられなかった理由
日本の個別株を初めて購入したのは単元未満ではなく単元株でした。
でも、投資資金が限られるのですぐに行き詰まりました。

その当時は単元未満株投資の存在を知りませんでした。
単元株だと1銘柄購入するのに数十万円かかるのが普通なので、買える銘柄数の限界があります。
それに、その頃は投資目的を定めていなかったのも行き詰まった要因です。
配当重視と目標を定めてからひとかぶ投資を始めました。
その後も再度、単元株投資に切り替えた時期がありましたが、続けられる投資資金がなくまた行き詰まりました。

その後、ひとかぶ投資に戻りました。
自分で気がついたのは、これはリスク許容度の問題だということです。
100株単位で購入することは私にとっては投資額が大きすぎて躊躇してしまいますが、ひとかぶ投資ならいける!のです。
大切なのは、
- 投資目標を定めること
- 投資資金を確保すること
- 自分のリスク許容度を知ること
- 少額で購入すること
この4つだと思います。
私が思うに、自分のリスク許容度が分からないうちこそ、ひとかぶ投資で控えめに始めた方がいいと思います。
少額だからこそ、リスク許容度の試行錯誤もできます。

目標がまだない方は、とりあえず「月1万円の配当を得る」というのはどうですか?
実際に投資して分かったひとかぶ投資のメリット・デメリット
ひとかぶ投資も単元株投資も両方を経験して、ひとかぶ投資に戻ってきた私が今までの投資経験を振り返ってメリットとデメリットをお伝えします。

デメリットはあるもののやっぱりひとかぶ投資がおすすめですね〜。
余談ですが、1株の株価が小さいもの(100円台など)は今でも単元株で買っています。
メリット1:小さく失敗できてよかった
ひとかぶ投資は投資額が小さいので、損失額も小さいです。
私はこのことに何度か救われました。
投資初心者の頃、いろんなYouTube動画や書籍・雑誌で投資の勉強をしましたが、その知識をうまく使えず逆に損をしたことが何度かありますのでその事例を紹介します。
余談ですが、いわゆる何十万円もするような投資スクールなどは使いませんでした。
失敗パターン1:インフルエンサーさんおすすめを鵜呑みにして損失を出す
今でもたびたび起こっていますが、
投資インフルエンサーさんが紹介した銘柄はその直後に多くの人の購入が殺到するため価格が突然跳ね上がることがあります。
私も初心者の頃、インフルエンサーさんが買い推奨した銘柄にむやみに飛びつきその後暴落して損切りしたことや、高値で購入して何年も塩漬けになったことがあります。

お恥ずかしながら、損切りしたケースのリアルな金額を公開します。
購入時に3,105円だった某ハイテク銘柄がマイナス75%になり769円に値崩れしました。
私は10株購入していたので損失額は23,360円でした。
これを単元株で購入していたら、233,600円の損失です。
恐ろしいですね。

ひとかぶ投資を始めたばかりだったので、2万円の含み損の影響が大きかったです。
私は何度か失敗したことで学習し、
インフルエンサーさんが紹介した銘柄を買うときは、しばらく様子見して価格が落ち着いてから購入するようにしています。
失敗パターン2:高値で売って安値で買い戻すのがいまいちうまく行かなかった
高値になったら売り、安値になったら買い戻して差額を取るという知識を得て実践しましたが、

高値で売って、さらに高値になって買うはめになった、、、
ということがあります。
つまり、最初1,500円で買った銘柄を2,000円で売り、2,500円で買い戻す、、、
私はアホなんかな、と思いましたね。
高値で売って安値で買い戻すが成功したこともありますが、単元未満株なので利益はせいぜい数千円、、、
売るタイミングや買うタイミングを見計らうために、どれだけの時間を費やしたか、、、
コスパが悪いのでおすすめしないです。

みなさまは私と同じような失敗をしないようご注意ください。
今は、買った銘柄が高値になってもそのままほったらかしにしています。
メリット2:投資回数が多いので、相場観が身につく
ひとかぶ投資家は、1回の投資額が少ない反面で投資回数が多くなります。
通常100株を1回で購入するところ、1株単位で購入すれば100株にたどり着くまでに100回、10株単位で購入しても10回投資することになります。

たとえ数百円や数千円でも自分で働いて得たお金なので、1回、1回が真剣です。
高値づかみしてしまった時などは、なぜそうなったのか自分なりに勉強して分析します。
逆に、あるセクターだけが安値になる時もあります。

そういった時にもなぜ安値になっているのか調べます。
例えば、
アメリカで銀行が相次いで破綻し金融危機かと言われたときに、日本の金融セクター銘柄も連動して株価が下落したことがありました。
株価の下落は個別の企業の問題ではないし、金融危機もすぐに収束する見通しだと分かったので、このとき私は金融セクター銘柄を購入しました。

1回、1回が勉強です。
こうした経験を積み重ねると何が株価に影響するのかがだんだん分かってきます。
そして、今では、金利や為替、米国市場の動きなどに目をとおすのは日常です。
一度も株式投資をしたことがない方も一度ひとかぶ投資で株を購入してみてください。
そうすると、今まで関心がなかった経済ニュースが気になるようになりますよ。
デメリット1:リアルタイムや指値(さしね)での売買に手数料がかかる
ひとかぶ投資が単元株投資と異なり不便だと思う点は、
- 今買いたいというリアルタイム購入ができない(手数料がかかる)
- この値段になったら買いたいという指値注文ができない(手数料がかかる)
という2点です。
注:証券会社によってはできますが手数料がかかるのでこのブログではおすすめしていません。

余計な手数料は敵です。
SBI証券では注文する時間によって約定(やくじょう)タイミングが、
注文時間 | 約定時間 |
前日14:00 ~7:00 | 午前9:00 |
7:00〜10:30 | 昼12:30 |
10:30 ~14:00 | 午後3:30 |
この3パターンのみです。
楽天証券では、
注文時間 | 約定時間 |
前日17:00 ~8:45 | 午前9:00 |
の1パターンのみです。

約定とは売買が成立することです。
長期投資を前提に購入しているので、多少タイミングがずれても影響はそれほどないですが、
今でも「今日買いたいのに時間が間に合わない。」ということがたまにあります。
余談ですが、あまりメジャーではない銘柄だと注文を入れても売買が不成立のことがあります。
リアルタイム取引と指値取引を手数料無料にしてもらえると、もっと単元未満株取引をやりやすくなるのですが、、、

証券会社さん、よろしくお願いします。
デメリット2:損失が小さければ利益も小さい
損失が小さいという裏返しになりますが、、、

利益も小さいです。
特に始めたばかりのころは、株価が値上がりしても数百円、数千円のプラスと利益も少額です。
そして、配当額も少額です。

私がひとかぶ投資で最初に受け取った配当は28円でした。
子どものおやつ代にも負ける金額ですね。
最初のうちはこんなに少額で、いつになったら目標の配当が手に入るんだろうと果てしない感じがするかもしれませんが、
千里の道も一歩から。
ひとかぶ投資ならではのデメリットはありますが、私自身は少額でできるひとかぶ投資だからこそ今でも日本株投資を続けられています。

小さく積み重ねて千里を目指しましょう。
まとめ
この記事では、私のひとかぶ投資の始め方や続け方をご紹介するとともに、私が思っているメリット・デメリットにも触れてきました。
ひとかぶ投資は、単元株(100株単位)投資にない制約があり不便に感じるところはありますが、やはり少額で売買できるところが魅力です。
特にこれから個別株での株式投資を始める人はまずひとかぶ投資から始めた方がいいと思います。

千里の道は100歩からではなく1歩からがおすすめです!
高配当株投資は、
いかにして長期的に配当を安定成長させるか?
というミッションをこなしていくイメージです。
個人的にビデオゲームやポイ活好きな人に向いていると思います。

私は両方とも好きです♪
特に、ポイ活の上位互換のようにも思います。楽しいですよ♪
まだSBI証券の口座をお持ちでない方はこの機会に口座開設しませんか?
単元未満株投資をするにはSBI証券が最適で、私もメインで使っています。
公式サイトへのリンクを貼っておきますので、よかったらご活用ください!