女性にとって配当所得が必要だと思う理由

女性とお金 はじめに

女性に配当所得が必要だと考える理由は、やはり女性は男性よりも所得が不安定で低くなりがちなことです。

女性の所得が低くなってしまっている背景には下記のような3つの要因があります。

  • 女性はキャリアが中断しやすい
  • 女性は非正規雇用が多い
  • 男性が優遇される企業風土がまだ残っている

これらについてもうすこし掘り下げて見ていきましょう!

女性の収入は男性より不安定化しやすい

厚生労働省の調査によると、女性の給与は男性の75%程度です。

その主な要因は、

  • 管理職に男性が多いこと
  • 女性の約半数が非正規雇用であること(男性より非正規の割合が高い

と言われています。

ここから見えてくるのは、男性は安定した高収入が得やすいのに比べて、女性の収入は不安定で低くとどまりやすいということです。

女性が安定して男性の75%くらいの収入を得ている訳ではなく、女性はある時は正社員、ある時はパートなど収入が安定しにくい傾向があるということです。

いちご
いちご

女性にとって厳しい現実ですね。

こうした状況を招いているのは、女性の方が男性よりキャリアの中断が起きやすいからという研究結果があります。

例えば、、、

  • 結婚に伴う転居で離職
  • 出産で離職
  • 夫の転勤で離職
  • 親の介護で離職

というように女性の方が男性よりキャリアを中断しやすくその結果低所得の非正規用になりやすいのが現状です。

いちご
いちご

女性が家族のケアを担う性別役割分担もいまだ根強いですね。

配当所得で収入を補おう

このように女性がお金の面で不利な状況(ジェンダー不平等)は是正されるべきです!でも、平等な世の中がやってくるのはいつになることやら、、、そんなの待っていられません。

私は、こうした女性の不安定な収入を補うのに配当所得がよさそうだと考えています。

月1万円(年間12万円)の配当所得を得るのに必要な資金は、利回り4%の株に投資して300万円くらいです。

いちご
いちご

月に2万5千円を投資に回せば10年で300万円になります。

良い銘柄を選べば、増配して徐々に配当が増えていくのも配当所得のよいところです。女性の低収入はそのまま老後の男女間の年金格差を招きますが、配当所得は年金の足しにもなります。

女性は収入が不安定になりがちな分、家族を養う役割は男性が担うという意識が強いのも現状です。

なので、収入が男性より低くても投資に回せる余力があるのではないでしょうか?

いちご
いちご

私が男だったら家族を養う役割を担い続けるのもきついな〜と思うけど、、、

最大のリスクは低収入のシングルマザーになること

女性の収入状況と家族の扶養の担い手の状況を下記のような図にまとめました。

収入と家族の扶養者の分類

女性の人生において、④の低収入で家族を扶養する役割を担う局面がやってくることが最も厳しい状況なのではないかと思っています。

そうです。非正規雇用などの低収入の状態でシングルマザーになることです。

日本ではカップルの3組に1組が離婚しており、誰しも他人事とは言えない状況です。

子どもが保育園に通うような小さな年齢のときにシングルマザーになる人も多いです。

いちご
いちご

女性の場合、20代で人生の危機を迎える可能性もあります!

だから、私は女性には10代、20代の働きはじめの頃から投資することをおすすめします

①の正規雇用で扶養家族がない場合→がんがん投資しましょう!

②と③のとき→無理せず毎月少しづつでも投資しましょう!

月5千円でも1万円でも配当所得が得られるようになれば、あなたのベーシックインカムとなって生活を支えてくれます。

そして本当にピンチになった時は株を売却することでまとまった資金が得られます

いちご
いちご

親の介護などで無収入になったときは、自分のおこづかい代わりになります!

「私たち夫婦は大丈夫」と思っているあなたも、結婚するときに将来シングルマザーになることを想定している人はまずいないという現実をちょっと見つめてみませんか。

インデックスファンドの取り崩しでは不十分な理由

S&P500に連動したインデックスファンドを4%の定率で取り崩せば資金が枯渇しない可能性が高いと言われます。

私もこれを実践しようと思ってインデックスファンドへの投資だけをしていましたが、暴落したときに取り崩せる金額が減少することが不安になったので安定した配当金が得られる投資をメインにすることにしました。

いちご
いちご

リーマンショック(2008年)やコロナショック(2020年)のような大暴落は10数年に1度くらいありますからね。

コロナ禍の当時、解雇された人の多くは非正規雇用の女性でした。こういう無収入になったときに株からの収入が欲しいところですが、不況時は株価も低下するため取り崩せる金額も少なくなります。

そのため、インデックスファンドはいざというときにあまり頼りにならない可能性があります。

それに、インデックスファンドは最低15 年積立投資をすればプラスの収益が出る可能性が高いと言われており長期投資を前提に行うものです。

積み立てて間もないうちに発生する資金ニーズには応えられないかもしれません。

大暴落、そしてその後株価が長期低迷なんて悲惨な状況もあり得ます。

不況のときにも減配しにくい銘柄を選べば、配当所得は安定的なインカムになります。

いちご
いちご

銘柄選定、がんばりましょう。

まとめ

この記事では、女性が不安定で低収入になりやすいことと、それを補うのに配当所得がよいことについて述べてきました。

昨今、日本では将来に備えてインデックス投資をしようという大きな流れがきていますが、女性にとってのお金の危機はシングルマザーになるという形で比較的若いときに訪れ可能性があります。

なので、若い時期から危機に備えるべきというのが私の持論です。

世間一般に流れてくるお金の情報は、サラリーマンの男性を想定していることが多いです。サラリーマンの男性なら収入が安定しているので、長期投資に向いていますよね。

男性と女性ではお金を巡る状況がかなり違うのが現状です。ぜひ、世帯単位ではなくあなた個人の目線からお金について考えてくださいね。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

この記事の執筆者
いちご大福

3級ファイナンシャル・プランニング技能士
博士(社会科学)
個人投資家

節約と株式投資により40代でサイドFIREした女性です。
株式と現金のシンプルなアセットアロケーションで運用しています。

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