2025年4月、トランプ大統領の関税発言により株式市場が急落しました。
このような暴落局面で、どのような銘柄を選ぶのか気になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、実際に購入した17銘柄の選定理由や多くの銘柄をポートフォリオとして管理する方針について解説します。
暴落時の投資戦略を考える際の参考にしていただければと思います。
日本株は利回り重視で購入
日本株は、暴落で利回りが高まった15銘柄を買いました。

配当利回りの上昇=株価の下落です。
こういう局面では景気敏感銘柄の方が株価の下落幅が大きいので、景気敏感銘柄が多くなっています。
ディフェンシブ銘柄(6銘柄)

ディフェンシブ銘柄は6銘柄です。
ディフェンシブ銘柄は暴落時にあまり株価が下がらないですが、値動きが少ないということなので安定感があります。
私としては優待狙いの伊藤ハム米久HD(2298)やキリンHD(2503)を買い増ししたかったのですが、株価があまり下がらなかった(むしろ購入時より高かった)ので見送りました。
伊藤ハムの株価はかなり上がってしまったのでしばらくは追加購入しないと思います。

高級ハムとベーコンが遠のきました。。。
コード | 名称 | セクター |
2003 | 日東富士製粉 | 食料品 |
7817 | パラマウントベッドHD | その他製品 |
7994 | オカムラ | その他製品 |
8725 | MS&ADインシュアランス | 保険 |
9432 | 日本電信電話(NTT) | 情報・通信 |
9769 | 学究社 | サービス |
景気敏感銘柄(9銘柄)

景気敏感銘柄は9銘柄です。
景気敏感銘柄は、暴落=買い時になりやすいです。
私の今のポートフォリオのバランスを考えるとディフェンシブ銘柄を増やしたいところなのですが、値下がりした景気敏感銘柄を多く購入しました。
コード | 名称 | セクター |
4042 | 東ソー | 化学 |
6539 | MS-Japan | サービス |
7313 | TSテック | 輸送用機器 |
7820 | ニホンフラッシュ | その他製品 |
7995 | バルカー | 化学 |
8031 | 三井物産 | 卸売 |
8058 | 三菱商事 | 卸売 |
8584 | ジャックス | その他金融 |
8593 | 三菱HCキャピタル | その他金融 |
米国高配当株ETF(2銘柄)をNISA成長枠に移行
今回の暴落時に、外国株では米国高配当株ETFの【HDV】と【SPYD】を特定口座から新NISA(成長投資枠)に移行しました。
特定口座で保有していたHDVとSPYDを売却し、同日に新NISA(成長投資枠)で再購入しました。
これにより、将来的な配当や売却益が非課税となり、税負担を軽減できます。ただし外国税10%はかかります。

株価下落で含み益が減少していたため、税金面で有利なこのタイミングを活かしました。
ティッカー | 名称 | 備考 |
HDV | iシェアーズ・コア 米国高配当株ETF | NISA枠に移行(特定口座→NISA) |
SPYD | SPDRポートフォリオS&P500高配当株ETF | 同上 |
まだ円安局面なので、新規で米国株投資をするならもっと円高になってからにしようと思っています。
“殿堂入り”銘柄(8銘柄)もご紹介します
以下の銘柄は「殿堂入り」として一定の配当割合に達し、これ以上は買い増しを行わない銘柄です。
現時点でポートフォリオの基礎を支える存在となっている銘柄とも言えます。
「なんであの銘柄値下がりしたのに、いちごさん買ってないんだろう?」と疑問に思われた方に向けてご紹介することにしました。

殿堂入りの基準は、配当が配当合計の3%以上に達したときです。
例えば、私の日本株からの配当合計額が年間12万円だった場合、
銘柄Aからの配当が3,600円になると、
12万円の3%になるので、その銘柄は「殿堂入り」となります。
私は、高配当株投資を始めて今年で6年目(単元未満株投資を始めて5年目)になり、銘柄によって持ち株数も配当もばらつきが大きくなったのでこのような基準を設けています。
投資を始めたばかり人はまだ気にする必要がないと思います。

殿堂入り銘柄は基本的に追加購入しない方針です。
そのため、これらの銘柄はYahoo!ファイナンスで管理しているウォッチリストから外しています。
こちらの記事で私のYahoo!ファイナンスの使い方を解説していますので、興味のある方はぜひお読みください。
今後の追加購入や増配等によってポートフォリオのバランスが変わったら、殿堂入りから外れるかもしれませんね。
殿堂入りディフェンシブ銘柄(5銘柄)

ディフェンシブ銘柄は5銘柄あります。
こちらが殿堂入りディフェンシブ銘柄です。
MS&ADは殿堂入り銘柄ですが、持ち株数が中途半端だったのでこの機会にきりがいい株数に買い増ししました。
例えば、28株持っていたのを切りがいい30株にしたというイメージです。
コード | 名称 | セクター |
4551 | 鳥居薬品 | 医薬品 |
8725 | MS&ADインシュアランス | 保険 |
8750 | 第一生命HD | 保険 |
9436 | 沖縄セルラー電話 | 情報・通信 |
9513 | 電源開発 | 電気・ガス |
殿堂入り景気敏感銘柄(3銘柄)

景気敏感銘柄は3銘柄です。
こちらが殿堂入りした景気敏感銘柄です。
トランプ関税で狙い撃ちされた自動車産業2銘柄が入っていますが、どうなることでしょう?
コード | 名称 | セクター |
1605 | INPEX | 鉱業 |
7203 | トヨタ自動車 | 輸送用機器 |
7267 | 本田技研工業 | 輸送用機器 |
ちなみに、持ち株にあるREITは暴落時の購入銘柄にも殿堂入りにもどちらにも入っていません。
忘れているわけではないですよ。
まとめ
この記事では、2025年4月のトランプ関税暴落時に購入した17銘柄をすべて公開しました。
私の場合、暴落時は利回り重視です。
株価の下落幅が大きかった景気敏感銘柄を多く買い増したことで、ややディフェンシブ銘柄の比率が減ったため、今後はそちらを中心にこつこつ買っていく予定です。
さらに、今は買い増しをしていない「殿堂入り銘柄」も合わせて紹介することで、私のポートフォリオ管理方針もご理解いただけたかと思います。

配当が一定割合を超えた銘柄は買い増ししないという方針です。
株価の急落は年に数回、暴落は数年に一度くらいの頻度で発生します。
今回のような暴落時に冷静に行動できるよう、日頃から投資戦略を明確にし、購入候補の銘柄リストを作成しておくことが重要です。
次の機会に備えて、今から準備を始めましょう。